神奈川県旅行業協会、新会長に田中幸一氏 施設研修再開などへ「皆様の力が必要」
2023年6月16日(金) 配信
神奈川県旅行業協会(坂入満会長、155会員)は6月7日(水)、横浜市内で2023年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、田中幸一氏が新会長に就任した。
今年度は施設研修の再開や、国内活性化フォーラムinあいちへの参加を主な事業計画に据えるなか、田中新会長は「財政状況は厳しいが、皆様の力が必要。新役員にはさらなる支援と助言をお願いしたい」と新体制への協力を求めた。
坂入会長はコロナ禍の3年間、旅行業界の経営状況が厳しかったことを振り返りながら、「県内では倒産する会社はなかった」と話し、会員に敬意を表した。
今後については「5類への移行が消費者の意欲を刺激し、我われが得意とする団体旅行も回復することを祈っている」と話した。
来賓の全国旅行業協会(ANTA)の駒井輝男副会長は、新型コロナウイルスの5類への移行で、消費者からの問い合わせが増えてきている一方で、団体の旅行の回復が遅れていることに触れた。そのうえで、「(個人旅行に対応した)システムの開発を進めていく」と話した。
旅行新聞新社の石井貞德社長は「坂入会長には、私共の業務の色々な面で応援をいただいている」と謝意を述べた。
また、「コロナ禍の呪縛から解放され、未来を見据えてほしい。そして、観光は旅行会社と旅行者、受入機関の3方良しであることをもう一度見つめ直してもらうことで、皆様が発展していくことを祈念している」とした。
㈱全旅の中間幹夫社長はコロナ禍などで不安を抱えている会員を労いながら、「今後、皆様の役に立つシステムを開発し、JCBの手数料の利率も下げられるよう交渉する。皆様に寄り添い事業を展開するので、支援いただきたい」と語った。
同日には神奈川県旅行業協同組合(坂入満理事長、144会員)の総会も開催した。任期満了に伴う役員改選では、田中幸一氏が新理事長に就任した。
今年度は組合員増収に寄与する取引システムの研究開発や、組合レクリエーションの再開の検討、組合員の加入増強などに努める。