おもてなし経営研究所 第20回おもてなしセミナー「サービスの本質」語る
2023年6月21日(水) 配信
おもてなし経営研究所(代表=西川丈次・観光ビジネスコンサルタンツ社長)は6月20日(火)、東京都内で「第20回おもてなしホスピタリティセミナー」を開いた。講師にはおもてなし経営研究所の西川氏と、「世界一のサービスマン」と呼ばれるメートル・ドテルの宮崎辰氏(Fantagista21代表)が登壇した。
セミナーには約110人が参加し、熱心に耳を傾けていた。
西川氏は、「行動を『考動』に変える! ~コロナで変わるおもてなし~」をテーマに話した。
西川氏自身が体験したホテル・旅館・レストランなどでのおもてなしとの出会いのエピソードを話した。
「我われの役割は、創客のために仕事をすること」だと参加者に語り掛け、「おもてなし力は感性にかかる。質のいいおもてなしは気付かないほどにさりげないもの。アンテナを高く張り、良いサービスを追い続けてほしい」と伝えた。
宮崎氏は、「世界一のおもてなし~サービスの本質~」をテーマに、普段のメートル・ドテル業において心掛けていることを語った。
ゲスト講師の宮崎氏は、2010年に「シャトーレストラン・ジョエル・ロブション」のサービスチームの最高責任者であるメートル・ドテルとなった。12年には「クープ・ジョルジュ・バティスト」サービス世界コンクールで優勝した経歴を持つ。
お客の情報を事前に集めて、レストランの司令塔として現場を回すのがメートル・ドテルの役割。また、「人間の感情が出るのは先端や元の部分。寒いときには肩の付け根が上がり、足先が動くもの。そうやって今目の前にいる人の情報を集めることで感情接客ができる」とアドバイスした。
心掛けるサービスとして、ナチュラル・スタイリッシュ・エンターテインメントの3つの視点からお客にアプローチを掛けているという。
「すべてのお客様は根本的な欲望として『気に掛けてもらっている』という感情を得たい」とし、「秒単位でケアされていることをどのように伝えるかが『接客』です」と結んだ。