「観光の多様化に関する調査」 若年層が旅の多様なテーマに関心寄せる(メタ観光推進機構)
2023年6月27日(火) 配信
メタ観光推進機構(牧野友衛代表理事、東京都渋谷区)は6月27日(火)、旅行者の多様な旅のテーマに対しての興味・関心を調査した「観光の多様化に関する調査」の結果を発表した。これによると、20~30代がより広い興味・関心を持ち、従来型ではないテーマの観光に関心があると答えた人は8割以上に上った。
調査は2023年6月、直近3カ月以内の国内旅行経験がある20~60代の男女1000人を対象に行われた。
この調査では、旅に関するテーマを30項目について質問した。
旅行者が興味・関心を惹かれるテーマについて、従来型の観光ではないものに対して高い興味・関心が見られた。
「地形」が30%、「昭和レトロ」が29%、「廃墟」が27%と、これまでニッチだと思われていたテーマに対しても、一定数の支持が得られていたことが分かった。
とくに20~30代は「あてはまる」「とてもよくあてはまる」を選んだ項目数が多く、他の年代より、多くのテーマに興味を向けている。とくに興味のあるテーマとして、インスタ映えスポットや名サウナ、ユニーク看板、街なかアート巡り、位置ゲーム、聖地巡礼──などが挙げられる。
また、メタ観光マップなどの「複数のテーマが重なり合っている地図」に興味があると答えた人は、「旅行先」では47%、「自分の住む地域」では52%と、どちらも約半数の関心が高かった。
牧野代表理事は、「地域が多様な価値を可視化することで、誘客や滞在時間の伸び、満足度の向上につながる可能性がある。オンライン地図による多様な観光資源の可視化は、旅行者や地域住民にとっても価値のあるものとなり得る」とコメントした。