九州観光機構 リピーター拡大へ 10月にツール・ド・九州
2023年7月3日(月) 配信
九州観光機構(唐池恒二会長)は6月15日、福岡県福岡市内で、同日に開かれた2023年度定時総会で決まった23年度事業計画の概要を説明した。
唐池恒二会長は「24年度から7年間で、第3期九州観光戦略のビジョン『住んでよし、訪れてよし、働いてよし』の九州を実現する」と強調した。目標としては「観光消費額と延べ宿泊者数に加えて、リピーター率を増やしていく」と述べた。
とくにリピーター拡大については、「リピーターを増やして観光客を増す。インバウンド目標も絶対数よりリピーター数の増加に注力していく」と語り、「そのために、重要なのは商品力と営業力」と指摘。「商品力である観光地の磨き上げが大事となる」と話した。
大規模イベントでは、今年10月6―9日まで、福岡と熊本、大分の3県を舞台に開催される国際サイクルロードレース「ツール・ド・九州」に合わせ、「サイクルツーリズムで、国内外から誘客する運動を展開し、九州に根付かせたい」と述べた。
また、北海道・札幌で9月に開催のアドベンチャーツーリズム(AT)の世界サミットに機構も参加。九州各地のアドベンチャートラベルのコース企画を欧米豪にアピールする。
「ATはこれから最も伸びる。国内では北海道が1番だが、九州も2番手として加速させたい」と意気込みを示した。
このほか、10月1日から行う宿泊ごとにポイントが貯まる「ふたたびの九州・たびたびの旅」キャンペーンや、12月9日に本選大会を実施する第2回「学生対抗九州観光ビジネスプランコンテスト」の開催なども説明した。
唐池会長は富裕層の誘客について「福岡、長崎で外資系のホテルが開業し、欧米豪富裕層誘客の武器になる」と期待を述べた。