新会長に石田恒夫氏 中連協23年度通常総会開く
2023年6月30日(金) 配信
中華人民共和国訪日観光客受入旅行会社連絡協議会(中連協、黒澤信也会長、275会員)は6月27日(火)、第24回通常総会を開いた。リアル開催は3年ぶりとなる。役員改選で黒澤会長が退任し、新たにJTBグローバルマーケティング&トラベル代表取締役社長執行役員の石田恒夫氏が新会長に就任した。
石田会長は、「23年は日中平和友好条約45周年を迎えた年であり、インバウンドが戻ってきた記念すべき年。これから始まる中国市場の動きに注視し、準備をしていく」方針を示した。
また、「アフターコロナかつニューノーマルの中国市場がこれからどう変わっていくのか。アドベンチャーツーリズムやスノーツーリズムなど、どんな旅を中国人が望んでいるのか、しっかり分析をしていきたい」と力を込めた。
中国駐東京観光代表処首席代表の欧陽安氏は、来賓あいさつで、「中国はコロナ禍からのリベンジ旅行の需要が増してきている。今後、日中間の観光交流が盛んになるように、団体旅行の解禁を願う」と話した。
観光庁国際観光課アジア市場推進室の寺井洋子氏は、「19年の中国からの訪日旅行者は1000万人近くいた。この勢いを取り戻すには、いま暫く時間と努力が必要になってくる。観光関係者による着実な取り組みが、より迅速な回復につながるものと考えている」とした。「日中平和友好条約締結45周年である本年のうちに、双方向の観光交流を再開して、速やかに回復することを祈念する」と語った。
23年度の事業では、身元証明書発行システムルールなどの会員向けセミナーの実施、受入体制の再構築、コロナ禍の影響で3年間実施できなかった訪中団派遣事業を計画に盛り込んだ。また、公式ホームページの刷新をはかる考え。