栃木県旅行業協会、70周年式典開く 國谷会長「選ばれる地元の旅行会社へ」
2023年7月3日(月) 配信
栃木旅行業協会(國谷一男会長、131会員)は6月26日(月)、ホテルニューイタヤ(栃木県宇都宮市)で創立70周年記念式典を開いた。
國谷会長は70年の歴史を振り返りながら、旅行業界は災害やテロなどの影響を受けやすく、コロナ禍では「大変大きなダメージを受けた」と話した。今後については「需要は必ず回復する。会員同士が切磋琢磨することで、お客様から選ばれる地元の旅行会社になるよう、組織を運営していく」と語った。
受入施設などで構成する賛助会の小野吉正賛助会長(鬼怒川パークホテルズ、栃木県)はこれまで、東日本大震災やリーマンショックなどさまざまな危機を乗り越え、70周年式典を実施できたことについて「栃木県旅行業協会の皆様の努力の賜物」と敬意を表した。
また、「地元に密着し、要望を聞き取れる皆様がこれからの旅行業を牽引する。賛助会は顧客ニーズの変化に対応できるよう努力していくので、引き続き送客してほしい」と語った。
来賓の全国旅行業協会(ANTA)の駒井輝男副会長は全国旅行支援の複雑さの改善を求める要望書を観光庁に提出したことを報告。「6月29日(木)の総会で役員の再任が決まった際には、引き続きANTA会員の色々な要望を国に伝えてく」と述べた。
旅行新聞新社の石井貞德社長はインターネットの普及で、消費者の予約方法が多様化するなか、「足元を見つめ直して、もう一度(地元に密着した)旅行業にしかできない商品を企画してほしい」と話した。
業界全体でコロナ禍による問題も抱えていることに触れながら、「まずは前を向かないと先に進まない。お客様と受入施設、旅行業にとって良好な環境が整うことに期待を寄せている」とエールを送った。
その後の懇親会で㈱全旅の中間幹夫社長は「多くの苦労を乗り越えた70周年だ。國谷会長は軽井沢スキーバス事故発生当時、関係各所への対応に追われた。これには大変な勇気と忍耐が求められ、苦労しただろう」と労った。