Web広告表示審査会を再開 ロゴPRにも努める(旅行業公正取引協議会)
2023年7月3日(月) 配信
旅行業公正取引協議会(小谷野悦光会長、279会員)は6月28日(水)、2023年度通常総会を開いた。23年度の事業計画では、コロナの影響により控えていた協議会マーク、ロゴマークの企業活動をさまざまな機会を捉えてPRしていく。このほか、営業拠点がリアル店舗からWebへ移行していることから、休止していたWeb広告表示審査会を再開させ、是正指導で違反行為を未然に防ぐ方針を示した。
小谷野会長は冒頭、「国内・訪日の関連事業には明るい兆しが見えてきたが、海外旅行の回復は未だ遅れており、大きな課題となっている。旅行業界に対する一般消費者からの信頼を維持・向上するため、会員に対して景品表示の公正競争規約を周知徹底し、適正な運用に努めている」と語った。
規約違反は、コロナ禍の2年間は旅行商品の広告の取り引きが少なかったことから違反事例はなかったものの、22年度は3件の違反事件が発生した。
小谷野会長は、「これから旅行需要が増え、商品造成が多くなるこの機会に、担当も大きく変更されるケースが生じて来る。この中で、一般消費者の自主的で合理的な消費の選択ができるように、ルールに基づいた適正な表示に努めてもらいたい」とあいさつした。
22年度は、旅行広告の適正化推進や、関係法令の普及に取り組んだほか、規約説明会を開き、Webでも動画配信を行った。
公正競争規約違反の措置事案は、景品規約違反が1件、表示規約違反が2件だった。
役員改選では、志村格専務理事(元日本旅行業協会理事長)、西尾忠男理事(ジャルパック会長)、米田昭正理事(KNT―CTホールディングス社長)が退任。専務理事には蝦名邦晴氏(日本旅行業協会理事長)、理事には坂元隆氏(読売旅行会長)と平井登氏(ジャルパック社長)が就任した。