読売旅行協力会、設立総会から始動 三方よし、共創の組織に
2023年7月6日(木) 配信
読売旅行協力会(岡崎彌平治会長、934会員)は7月4日(火)、東京都新宿区の京王プラザホテルで2023年度設立総会を開いた。4月に読売旅行協定旅館ホテル連盟と読売旅行契約指定協会を統合した新組織として発足し、今回の設立総会から始動させた。岡崎会長は「お客様、協会員、読売旅行の三方よしの組織を作り上げることを新たな協力会のミッションとする」と意気込んだ。
加えて、「協力会という名前の通り、皆の力を協力してお客様に本当の意味で喜んでもらえる旅行を一緒につくる、共創を共につくり上げる会とすることが2つ目のミッション」と語った。
岡崎会長は、観光関係団体の会員離れの問題に触れ、新しい組織や取り組みを認知してもらうため、会員を増やしながら取り組みを理解してもらう必要性があると言及。現在1000人を切った会員増強に向け、「なるべく早いうちに1000会員を目指したい」と話した。
来賓で出席した読売旅行の坂元隆会長は「新たに生まれた読売旅行協力会と、読売旅行との最初の飛躍の年としたい」考えを明かした。読売旅行として「会員施設への送客を質・量ともに充実させること、協力会の活動を拡大するために会員数を増やすこと」の2つの方針について述べた。
送客に関する具体的な施策として、①ツアー造成で会員施設の利用促進②市場トレンドや顧客の声を取り込んだ旅行商品の共創③会員施設を利用する工夫の実施④読売グループが開発するeコマース(EC)サイトにショッピングモールを開設――などを挙げた。
坂元会長は「会員に対する当社のクーポン発券実績額を2022年度の5割増しを目標とする。会員数は1年後には1000の大台を達成できるように邁進する」と語った。
続いて、読売旅行の貞広貴志社長は、読売旅行の新体制での経営方針を説明したうえで「ついに反転攻勢のときがきた。協力会の皆様と手を携えて失敗を恐れず挑戦し、共に勝ち残りたい」と述べ、今年度の観光業界の復活に期待を寄せた。
最後に、読売旅行の八木真樹常務取締役事業統括本部長は「今年度6月末現在の総受注額はコロナ禍前の約80%。このうち、海外旅行の戻りは現在20%ほどで、国内旅行のみでみると19年度の実績を大きく上回る状況」など、読売旅行の業績状況や今年度の方針、対策などを説明した。