東武トップツアーズへ、理念は「ありがとうの連鎖」
東武トラベルとトップツアー合併
東武トラベル(坂巻伸昭社長、東京都墨田区)とトップツアー(同、東京都目黒区)は4月1日付けで合併し、「東武トップツアーズ」(同、東京都墨田区)として始動する。両社の特性と経営資源を融合させることで、収益基盤の確立をはかることなどが目的。
新会社の経営理念は「 “Warm Heart”~ありがとうの連鎖を~」。「人」を最大の財産として経営の根幹に据え、ロゴマークでもそれを表現した。経営ビジョンは、高度な専門性と高い付加価値で感動を創造することや地域の発展に寄与し、社会に貢献すること、仕事を通じて従業員と家族の生活を豊かにし、夢と誇りを与え幸せにすることなどを掲げる。
具体的には、東武トラベルが強みとする教育旅行・宗教旅行営業とトップツアーの強みの全社一系のネットワークを活かした各種法人営業を融合し、団体旅行の営業力を高めて収益の向上を目指す。また、拡大するアジア市場を狙い、新規現地法人の設立など海外ネットワークを充実させ、インバウンド営業を強化。東武沿線への送客力とシナジー効果の向上をはかる。このほか、自社海外商品の多方面展開や趣味趣向型の新商品など商品力の強化をはかるほか、ローコストオペレーション体制を構築する。
商品ブランドは、15年度上期は国内・海外ともに東武トラベル「ユニック」、トップツアー「CUTE」を存続させ、新ブランド商品は下期以降となる予定。国内は、現在の両社商品をベースに方面別や商品別に区分。重複商品の整理や一部は廃止をするが、商品は増加していく。海外も両社商品をベースに、台湾やハワイなどは両ブランドで展開する。
組織体制は、「管理統括本部」と「営業統括本部」の2統括本部制をとる。営業統括本部は専門性の高い営業をさらに強化するため、「営業支援機能」と「支店所管部署」を分離し、支店所管部署は法人営業本部と個人営業本部直下の支社・統括部となる。店舗ネットワークは同じ地域に店舗を構える18店舗は営業の拡大と効率的な運営を目指し、統合する。