ON・ガス推進機構会員の取り組み つながり・絆を大切にし、人と地域を結ぶ活動に注力(第一生命保険)
2023年7月8日(土)配信
正会員12社と一般会員9社が参画するONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構。各会員企業は自社のもつコンテンツとONSEN・ガストロノミーツーリズムを掛け合わせ、同ツーリズムの普及と磨き上げを進めている。
今回はつながり・絆を大切にし、人と地域を結ぶ活動に注力する第一生命保険の取り組みを、DX推進部DX推進課の有松茉弥子氏に聞いた。
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――ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構に参画した狙いを教えてください。
第一生命グループでは創業120年を迎え、「お客さまに対し、世代を超えて安心に満ちた豊かで健康な人生をおくれるウェルビーイングに貢献し続けられる存在になる」というビジョンを掲げました。そのなかで事業領域を①保障②資産形成・承継③健康・医療④つながり・絆――の4つに拡大し、体験価値を提供していくための取り組みを進めています。
機構への参画は4つ目に掲げる「つながり・絆」の分野において、当社の約4万人の営業職員が持つコミュニティを生かし、長年築いてきたネットワークの中で、ウェルビーイングを実感できる機会を提供したいと考えたからです。目標は、「地域」と「お客さま」と「我われ」をつなげていくことです。
――ウェルビーイングというのは、使う人の目線によってさまざまに定義されますが、有松さんはどのように定義されていますか。
私は「旅」というわかりやすいカタチに置き換えて、まずは取り組みを進めています。
昨年からはクラブツーリズムと共同で、ウェルビーイングツーリズムを企画。千葉県君津市と長崎県五島市でツアーを実施しました。
地域の課題を学ぶなど、普通の旅行ではできない体験をしていただくことが特徴のツアーで、君津市では、県の課題である害獣被害に対する取り組みを学べるよう、ツアー行程に猟師工房への訪問を組み込み、害獣駆除について学ぶ時間を設定しました。
――ONSEN・ガストロノミーツーリズムも地域の今の姿を知ることができるイベントなので、そういった部分で重なりを感じます。
ON・ガスウォーキングの魅力は、ビジネス化されていないところ。地域の持っている力を最大限生かし、参加者に魅力を発信されているイベントなので、個人の旅行では出会えない体験ができるところも魅力だと思います。私も千葉県いすみ市で今年3月に開催されたイベントに参加したのですが、ガイドブックやWebサイトでは見つけられないような場所、食、人との出会いがあり、終わった後には気持ちが浄化されたような感覚になりました。もしかしたらイベントを通じ、自分なりのウェルビーイングを体感できたのではないかと思っています。
――最後に、今後の展開を教えてください。
「地域」と「お客さま」、「我われ」の協働をさらに深化させ、「三方良し」の地域課題解決に貢献していきたいと考えています。そのために昨年から、企業版ふるさと納税(人材派遣型)の制度を活用し、今年4月1日までに58の地方公共団体などに61人の社員を派遣しています。
ON・ガスの活動においては営業職員のおすすめの場所や、お客さまとして持っているお店のブースをつくるなど、運営面でもお力になれると思いますので、よりさまざまなカタチで、機構の活動を自社の事業に活用していきたいです。