【特集 No.638】公式HPからの直販化進む tripla、宿泊業界のDX化を支援
2023年7月11日(火) 配信
宿泊施設向けにITソリューションを展開するtripla(トリプラ、高橋和久CEO、鳥生格CTO)は、宿泊施設の公式ホームページからの直販拡大をはかる宿泊予約システム「tripla Book(トリプラブック)」、AIチャットボット「tripla Bot(トリプラボット)などを提供している。2023年6月には、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の協定商社に認定された。同社の高橋CEOに、宿泊予約システムやこれからの見通しについて話を聞いた。
□ホテルHPの予約率が上昇 リマインドの重要性を宿に
――コロナ禍の前後で取引先である宿泊施設の市場に変化は。
コロナ禍前はトリプラボットを中心に展開していましたが、市場が変化していき、現在はコロナ禍直前の19年夏にリリースしたトリプラブックが主力となっています。
トリプラボットは、サービスを導入することで宿泊施設の公式HPをはじめ、客室に設置されたQRコードからも利用できるもので、旅行者からの質問にAIが自動的に回答するのが特徴です。24時間いつでも質問を回答し、問い合わせ応対の負担を軽減します。しかし、コロナ禍を迎えてしばらくは、宿泊客が減り問い合わせをする人も少なくなり、回答するAIもいらないような状態に変化していきました。
ただ、コロナ禍で宿泊客がいない状況を経たことで、集客面や顧客づくりを考えられるように意識が変革した宿泊施設が劇的に増えているとも感じました。アフターコロナを見据えて、新たな取り組みへのチャレンジや顧客データの見つめ直し、コスト削減を検討するなどの機会となり、市場も新たな段階へ変化していきました。
――そこで、トリプラブックのサービスに注目が集まったわけですね。
トリプラブックは、公式HPからの直販拡大をはかる宿泊予約システムで、決済コストを圧縮し利益の最大化にも貢献します。現在2千施設以上に使っていただき、実際に既存のサービスから乗り換えて、コスト削減になったという声を多くもらっています。
また、自社で顧客データを管理・分析できるようになるため、自ずと次の打つ手を考えられるようになり、課題を解決できるようになったとの声もいただいています。
実は、以前まで主流となっていた日本の予約システムでは、オンライン旅行会社(OTA)と比べて予約のしやすさに乖離があるうえ、海外からは利用できない問題点がありました。そこで日本人にとって、OTAのホテル予約システムが一番慣れているものと想定してトリプラブックを構築しました。これにより、ホテルの公式HPからの予約の仕方が格段とわかりやすくなり、予約率も上昇する結果につながるようになりました。
――手数料はOTAと比べていかがですか。
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【全文は、本紙1906号または7月18日(火)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】