全旅連女性経営者の会 23・24年度定例会議in湯河原開く 牧島かれん氏が講演
2023年7月14日(金) 配信
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会女性経営者の会(JKK、会長=高橋美江・益子舘里山リゾートホテル社長)は7月13日(木)、ホテルあかね(神奈川県・湯河原町)を会場に、2023・24年度定例会議を開いた。
小林佳子前会長から引き継ぎ、第1回目の定例会議に臨んだ高橋会長は、「湯河原は観光立町を掲げている町。療養泉とされている湯河原の温泉に浸かりながら、今日の学びを宿に持ち帰っていただきたい」と呼び掛けた。
全国から約50人のJKK会員が参加。定例会議では、各委員会が今年度のこれまでの活動を報告した。
勉強会は2部構成で行われた。第1部では、フェイスアップ代表取締役の飯野智子氏が「関係性の質を高めるコミュニケーション研修」をテーマに講演した。第2部では、デジタル大臣を務めた衆議院議員の牧島かれん氏が「観光の未来について」というテーマで話した。
飯野氏は、女将はCOO(チーフオペレーティングオフィサー)であり、「場のマネジメント」を行うことが重要だと説いた。チーム内での関係性の質を高める手段として、スタッフ一人ひとりとコミュニケーションを行うとき、「言葉を介して接している以上、自分の認知をスタッフに正しく伝えることは難しい。リーダーほど言葉を多く持つ必要がある」と述べた。
牧島氏はデジタル庁の革新的な組織づくりについて紹介。組織作りにはディズニーランドやサンリオピューロランドを参考にした。「部署などの垣根を越えて、テーマパーク全体でサービスを提供している体制をデジタル庁に採用した。観光地域づくりにおいても同様で、観光関連の人だけではなく、地域の人も観光客を受け入れ楽しませるような、地域全体での取り組みが求められる」と話した。