廿日市市 10月1日から訪問税 宮島への観光客1人100円
2023年7月24日(月)配信
広島県廿日市市は10月1日から、世界遺産・嚴島神社を擁する宮島を訪れる観光客らに対し、1人100円の「宮島訪問税」の徴収を始める。
船舶で宮島を訪問(入域)する人が課税対象となる。宮島町の区域の住民や区域内の事務所・事業所への通勤者、学校への通学者は課税対象外。未就学児と、修学旅行など学校教育の一環で宮島を訪れる学生(大学生を除く)と引率者や付添人、身体障害者手帳などの保持者は課税を免除する。
宮島へのフェリー(船舶)の乗船券に、税が上乗せされる。JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の自動改札機では、交通系ICカードをタッチすると乗船料と税を自動で引き落とす。1年分1人500円の税率を選択することも可能だ。市役所の窓口や市公式LINEで手続きできる。
宮島訪問税は持続可能な観光地域づくりの実現に向け策定した。観光案内やトイレの整備など受入環境の向上に充てる。
7月12日には訪問税開始を知らせるポスターとリーフレットを公開し、広島電鉄やJRの駅、公共施設、観光施設で掲出を始めた。旅行業団体とも連携し、導入の周知と浸透をはかる。