山代温泉観光協会 「まち一体で迎える」 新中期ビジョンも策定
2023年7月24日(月)配信
石川県加賀市の山代温泉観光協会(会長=和田守弘・たちばな四季亭社長)は6月29日、同温泉の瑠璃光で2023年度通常総会を開き、すべての議案を承認可決した。
和田会長は「来春には、いよいよ北陸新幹線・加賀温泉駅が開業する。15年の金沢開業時は、金沢がにぎわいの中心だったが、今回は加賀温泉郷がメインになっていかなければいけない。そのためにも、山代のまちが一体となり、国内外から多くのお客様をしっかりお迎えできるよう準備を進めていきたい」とあいさつした。
また、新たな中期ビジョン計画を策定したことや、今年夏に一般社団法人化する予定であることも報告した。
来賓で訪れた宮元陸加賀市長は「来年の北陸新幹線・加賀温泉駅開業を盛り上げるべく、官民一体となってPR事業に取り組んでいく」と意気込んだ。さらに、「今は加賀にだけ来てくださいという時代ではない。周辺地域と一緒になって、あらゆる地域、国から呼び込む仕掛けを行っていきたい」と述べた。
総会後には、「山代温泉中期ビジョン計画2023―2030」の発表会が行われ、策定に関わった「ランドスケープアンドパートナーシップ」の中西佳代子代表と、豊田建築設計室の深山健太郎代表が概要を説明した。
中西氏は「以前のビジョンはプロモーション戦略が中心だったが、今回はまちづくりの視点で構築した」とし、「地域資源の価値を見つめ直し、磨き直し、訪れる人にその魅力を分かりやすく伝えていく。全員がその共通認識を持ち、オール山代の体制でまちづくりに取り組んでいくのが基本コンセプト」と紹介した。
【塩野 俊誉】