大邱・達城郡ファムツアーで韓国第3の都市訪問 歴史や自然、世界遺産などで人気
2023年7月20日(木) 配信
韓国大邱広域市達城(タルソン)郡・寿地区主催のファムツアーが6月28―30日、日本の旅行会社とマスコミ関係者を招いて行われた。
大邱にある達城郡は韓国東南部に位置しており、韓国第3の都市として歴史、グルメ、医療観光などから年々人気を博している地区。
自然と文化が残った観光名所として知られており、ユネスコ世界遺産である「道東書院」や、山全体がツツジで染まる琵瑟山(ピスルサン)、韓国で唯一、日韓友好のために作られた「韓日友好館」などを視察した。
また、毎年4月には琵瑟山ツツジ文化祭が行われ全国各地から35万人以上が集まる。10月には「沙門津100台ピアノコンサート」が2012年から開催されるなど、大型イベントも行われる。
成田空港からティーウェイ航空が就航しており、24年の「達城郡訪問の年」を通じて、国内外から多くの観光客が訪れる予定。周辺には釜山、慶州とともに韓国の観光地として注目を集めている。また、大邱の中でも中心部に位置する寿地区は、歴史観光と共に、魅力的な観光地や、特産品、料理、アクティビティを体験できる。
□琵瑟山
341㌶の自然休養林、自然景観が美しいことで有名。春にはツツジが咲き誇り、冬には氷の洞窟や氷の塔が見どころ。時代劇ドラマのロケ地。
大見寺 9世紀新羅憲徳王の時代建立。琵瑟山の頂上にあり、標高1千㍍以上にある寺院として有名。
□南平文氏本里世居地
1840年前後、南平文氏18代一族が居住する村を造成。1万坪という広大な集落に、9つの家屋と修学場所であった広居堂、一族が集う寿峯精舎などがある。現在も文氏の子孫が暮らしている。
□ソンへ公園
達城郡の名誉郡民ソヘン氏の名を記した公園。玉淵池一帯は春になると桜が満開。ソヘン記念館や、散策路、展望憩い場、百歳橋と百歳亭と名付けられた水中橋と亭子などが設置。国内有数の水辺公園として親しまれている。
沙門鎮酒幕村 花園東山一帯に位置し、物流の中心的な場所。移動式の伝統酒幕やコーヒーショップ、亭子、ピアノ広場などが造成されている。1900年3月に韓国で初めてピアノが運ばれた場所として有名。
□馬飛亭壁画村
国内最高齢のウルシや竹のトンネル道など自然のなかで、昔の壁画を鑑賞することができる。農村体験展示場では、事前予約制で伝統料理体験や現場体験などのプログラムが用意されている。
□道東書院(ユネスコ世界文化遺産)
朝鮮五賢として文廟に従事した朝鮮時代初期の著名儒学者・寒喧堂(ハンフォンダン)と金宏弼(キムクェピル)を祀った書院で、韓国五大書院。樹齢400年のイチョウと書院の横を流れる洛東江の風景は、一幅の東洋画を連想させる。
□達城韓日友好館
金忠善将軍(日本名・沙也加1571―1642)の博愛思想を称え、韓日友好のために造られた。2012年5月開館。館内の展示館はじめ、2D映像館、茶道室、遺物展示、和歌山県資料室、伝統弓体験室など、さまざまな施設が無料で利用できる。