HIS、変なカフェに自動調理機 フォー提供で海旅申込促す
2023年7月21日(金) 配信
エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は7月13日(木)、「変なカフェ」(東京都渋谷区)にYo―Kai Express(アンディ・リンCEO、アメリカ・カリフォルニア州)が開発した自動調理販売機を導入した。ベトナムのチキンフォーや台湾の牛肉麺などを提供することで、海外旅行の申し込みを流す。訪日旅行客にはラーメンを提供し、日本の魅力を体験してもらう。
変なカフェは2018年、旅行会社の店舗で旅行の申し込み以外の体験を楽しんでもらおうと開業した。ロボットが豆を挽きコーヒ―を提供している。開業後はアイスメニューや、お菓子などを販売してきた。
Yo―kai Expressは最短90秒で温かい麺類などを提供できる自動調理販売機を開発し、羽田空港第2ターミナルや上野駅構内、阿蘇くまもと空港など約20カ所に設置している。
今回は同店限定メニューとして、ベトナムチキンフォー(790円)を用意。関東先行販売となる「台湾牛肉麺」や「桂花 熊本とんこつラーメン」もそろえた。両者の価格は980円。このほか、4種類の商品も販売する。支払い方法は、交通系ICカードやクレジットカード、QRコードなどキャッシュレス決済のみとなる。
HISの山野邉淳取締役上席執行役員は「開業以降、増加したカフェだけの利用者に向けて、新たなサービスを提供できる。食を通じて日本と世界をつなげていきたい」と語った。
Yo―Kai Express JAPANの土屋圭司ゼネラルマネジャーは「若者の多い場所への設置は初。旅と体験の楽しい場として、実際の店舗に行くきっかけとなり、食べながら旅のイメージも膨らませてほしい」と話した。