町長らが魅力アピール 草津温泉観光協会が現地で観光プロモーション
2023年8月7日(月) 配信
群馬県・草津町の草津温泉観光協会(山本剛史会長)は7月12日、草津温泉の旅館「㐂びの宿高松」で、旅行会社やマスコミを対象にした観光プロモーションを開いた。これまで東京都内で開催していたが、新型コロナの影響で中止となり、昨年度より実際に現地を見てもらう開催方式に変更し、今年で2回目の実施となった。
会場では草津町の黒岩信忠町長や草津温泉アンバサダーの久保田杏奈さん、草津スキースクールの湯田寿幸校長らがプレゼンテーションした。新しい観光スポットや今後の行事を紹介し、草津の魅力を伝えた。
主催者を代表してあいさつした山本会長は「草津温泉は走り続けている。変化し続けている草津温泉を直に感じてもらい、有意義な1日にしてほしい」とアピールした。
続いて、黒岩町長はこれまで継続して実施してきたまちづくりの概要などを説明した。
町長によると、温泉街の玄関口に渋滞解消を目的とした国道292号立体交差と、付随して設置する「温泉門」が10月下旬に完成する予定だ。温泉門は立体交差の下に開通する町道トンネルの脇に整備され、温泉を流す湯樋で、観光客が楽しめる足湯を設置する。近くには車100台以上、大型バス10台が収容できる無料駐車場も整備する。遊歩道となる中央通りの植栽による修景事業のほか、通り沿いに町有の「もみじ公園」も新設し、温泉門から湯畑まで歩いて900㍍で行けるようになる。
草津温泉スキー場の再整備計画も進めており、スノースポーツだけではない通年型山岳リゾートへ変貌させる。天狗山山頂までのパルスゴンドラを現在建設中。山頂にある山小屋を取り壊し、全面ガラス貼りの展望レストランに建て替え、インバウンド客をターゲットにした寿司屋を導入したい考えだという。
こうした新たな取り組みで「入込客数400万人(2019年327万人)を目指す」と黒岩町長は宣言した。
このほか、草津温泉感謝祭(8月1・2日)や草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル(8月17―30日)、江戸風鈴設置(7月11日―9月26日)、草津温泉フォトロゲイニング(10月22日)、湯畑ツリー&イルミネーション2023(11月下旬―24年2月14日)など、今後のイベント情報も紹介。プレゼン後は裏草津や草津温泉スキー場、建設中の温泉門などを視察した。