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「めぐる」「たべる」「つかる」 3つの視点で地域の宝さがし 山形県西川町で初のイベント開催

2023年8月8日
営業部:後藤 文昭

2023年8月8日(火) 配信 

町民約100人でおもてなし

 山形県・西川町で6月17日、初のONSEN・ガストロノミーツーリズムイベントが行われた。

 西川町は名峰月山の麓に広がる豊かな自然の恵みに溢れるまち。当日は、町民約100人がボランティアスタッフとして参加し、約200人の参加者に住民の目線で地域の魅力を発信。各グループ地域住民と地域外からの参加者が一緒になり、まだ雪の残る月山や新緑の寒河江川、田園風景などを楽しみながら、初夏の里山でのひとときを過ごした。

地域の魅力に触れながらのウォーキング

 今回のコースは、長沼から道の駅にしかわまでの約8㌔。寺社の参詣などを通じ、地域の歴史も紹介。出羽三山詣の伝統衣装である「白装束」と「金剛杖」の貸し出しも行った。

 6カ所のガストロノミーポイントでは、西川町の素朴な日常食を提供した。

 スタート地点で提供した「なたまき」は、子供の健康と成長を祈って食べる村山地地方の伝統料理。

 味噌おにぎりには、唐辛子を苗から育て一味唐辛子「なんばこ」などをつくる「月山ゆずりはの会」のちょい辛麹味噌で味付け。

山菜汁

 西川町自慢の採れたての山菜は、汁にして提供した。

  一方で、西川町に住む人でも食べたことがないと語る料理も、綱取地区で提供された。同地区考案のメニュー「つなとりあげ」は、外はサクサクのツナの衣、中はジューシーな鳥のうまみが楽しめる一品で、地区の名前に合わせて考案された。

 参加者はこれら西川が誇る豊かな自然の恵みを、月山ビール(地ビール)や月山トラヤワイナリーのワイン、山竹商店のオリジナル日本酒などと共に堪能した。

 参加者からは、「水の音を聞きながらウォーキングを楽しめたのが印象的」「各チェックポイントでのおもてなしがうれしかった」「普段の旅行では見つけられない料理に出会え、また地元の人とも触れ合え、楽しい時間が過ごせた」「長く住んでいても知らなかった食べ物、場所など新しい発見があって新鮮だった」「観光目的では味わえない時間を過ごせ、いい思い出がつくれました」など、好評を博した今回のイベント。

 同町では10月21日、紅葉の中で再びウォーキングイベントを実施する。

□主催者に聞く

 景色や食はもちろんですが、人を覚え、その人に再び会いに来ていただくような人に帰属する観光施策を進めるスタートとして、ONSEN・ガストロノミーイベントの開催を決めました。イベントは今日を含め、年2回、5年間開催していくので、このイベントで出会った人に会いに何度もイベントに参加していただけたら嬉しいです。

 初回のコースは、川のせせらぎを聞きながら、山の新緑と寒河江川の色を楽しんでいただくことをテーマに造成しました。一方、食は、普段から食べているものを出すことを大切にしました。自分たちが普段食べている料理を外から来た人が食べて「美味しい」と言って下さる姿を見て、誇りに思っていただけるような時間になっていれば、嬉しいです。

 今日は参加者の皆さんをゴール地点でお迎えしていましたが、戻られる皆様の顔からは、一日の体験を通じてリフレッシュできたというようすが感じられました。次は10月21日、紅葉の西川町を存分に楽しんでいただけるよう、いただいたお声をもとにイベントをさらに磨き上げ、皆様をお待ちしたいです。

 【月山朝日観光協会 事務局長 高橋 諒】

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