グループで撮影支援 ロケーションサービス始動(西武HD)
2023年8月9日(水) 配信
西武ホールディングスは2022年4月、「西武ロケーションサービス」を立ち上げた。
西武グループの施設をロケ地として一元的に提案し、ロケ誘致を強化していくことが狙い。23年3月には西武ロケーションサービスのWebサイトも開設。グループの総合窓口を設置することで、グループメリットを生かした横断的なロケ地の提案を行うほか、交通手段や宿泊、飲食などのグループ事業を通じ撮影をサポートする。
「西武グループの施設だけでなく、地域がロケ地として活性化される方向性まで考え、取り組みを進めたい」と語る広報部古川淳課長に話を聞いた。
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西武ホールディングスはホテルや鉄道、バス、遊園地、水族館などさまざまな施設を有しており、これまでも各社ではロケの受け入れを行ってきました。しかしグループ間の連携が取れていなかったため、1施設のみで受け入れの判断を行ってきました。
こうした状況に対し、窓口を一元化することで、1つの問い合わせに対し、複数の提案をすることが可能になります。例えば夜景の見える部屋でロケをしたいといったお問い合わせにも、条件にあう複数のホテルを提案することができます。また、駅で撮影をしたいといったお問い合わせには、西武鉄道だけでなく伊豆箱根鉄道、近江鉄道など会社をまたいだ提案をしていくことで、制作者の負担を減らすことができます。
我われはコーディネーターという立ち位置で制作者のご要望をお伺いし、グループメリットを生かして柔軟に対応していくことが役目です。それが当社グループにとっても機会損失を防ぎ実績へとつながっていくと考えています。
さらにグループシナジーを高める体制づくりにも取り組んでいます。グループ各社のロケ担当者を明確化し、定期的に連絡会を開催。情報の共有をはかるだけでなく、ロケ誘致やロケ活用の講習も実施しています。
今後はロケ地を有効活用するフィルム・ツーリズムの推進も強化していきます。さらには海外作品の誘致も視野に英語サイトの構築も進めています。撮影にかかわる関係者の皆様、地域の皆様と手を取り合い、地域活性に取り組んでいきたいですね。
――ありがとうございました。