「多様性とチームビルディング」宇宙飛行士の野口氏から学ぶ(Rakuten Optimism2023)
2023年8月4日(金) 配信
楽天グループ(三木谷浩史会長)は8月2(水)~6日(日)に、パシフィコ横浜を会場に「Rakuten Optimism2023」を開催している。業界向けのビジネスカンファレンスと、一般ユーザー向けのフューチャーフェスティバルの2つの大きなコンテンツを用意した。
ビジネスカンファレンスでは、楽天グループのビジネスリーダーと世界で活躍するゲストが、Eコマース、フィンテック、スポーツ、旅行、通信、サステナビリティなどの領域をテーマに、講座やパネルディスカッションを行った。
8月3日(木)には、上級執行役員コマースアンドマーケティングカンパニーVPトラベル&モビリティ事業長の髙野芳行氏と、宇宙飛行士の野口聡一氏が登壇し、「多様性とチームビルディング」をテーマに話した。
髙野氏は、「旅行業界の事業における多様性とは、インバウンドの拡大や外国人労働者の受け入れなどといった、あらゆる多様性という考えを持って取り組んでいかなければならない。しかし、実際は、多様性の効果を理解している日本人は少ないのではないか」と指摘した。
野口氏は、「多様性というものは、時代の変化に対応するための1つの解決策・手段。日々変化があり、複雑さが増していて曖昧になっているとき、単一なチームより多様なチームの方が対応できる」と話した。
チームビルディングの参考として、タックマンモデルを用いた組織の成長のステージを紹介。形成期・混乱期・統一期・機能期の4ステージのうち、混乱期が重要だと野口氏は語った。
「ボトムアップするためには、メンバーがいかに発言でき、リーダーが耳を傾けてくれるか。日本人は嫌われたくないバイアスがある。嫌われることをいとわない勇気を持ってほしい」(野口氏)。
一般人が宇宙旅行に行ける時代が来るのかについて、野口氏は、「ここ20年は死亡事故が起きていないので、比較的安全な乗り物になっていく。現在、価格は億単位となっているが、飛行機が庶民の移動手段になったように、そう遠い未来の話ではない。宇宙に旅行できる日がすぐそこまで来ている」と答えた。
髙野氏は「実現した際には、宇宙旅行も楽天トラベルで取り扱いたい」と話し、ディスカッションを終えた。
フューチャーフェスティバルでは、楽天の最新テクノロジーや、グループが手掛けるサービスに関連する体験ができるブースを設置した。
楽天トラベルブースでは、温泉・高級宿・テーマパーク・韓国・ハワイなどのテーマごとに旅行の疑似体験ができる小ブースを設置し、写真撮影や展示などを行っている。写真撮影に参加すると、国内外のホテル・旅館の無料宿泊券や、楽天公式キャラクター「お買いものパンダ」のグッズなどが当たる巨大ガチャガチャ(1回500円)に参加できる。