初代「黄金の顔」常設展示、EXPO’70パビリオン別館が開業
2023年8月14日(月) 配信
大阪府吹田市の万博記念公園に8月11日(金・祝)、1970年開催の「日本万国博覧会(大阪万博)」のシンボルとして、太陽の塔の頂部に設置されていた「黄金の顔」を常設展示する新施設「EXPO’70パビリオン別館」が開業した。
府が本館隣接地に地上2階建ての別館を新築した。展示面積はモニュメントを置く中庭を含め約1300平方㍍。
直径10・6㍍の「黄金の顔」は1階展示室の壁面にダイナミックに展示する。一部吹き抜け構造になっており、2階からも黄金の顔を見ることができる。
現在、公園内の太陽の塔に設置されている黄金の顔は1992年に取り換えられた2代目。初代の常設展示はそれ以来、約30年ぶりとなる。
万博の各パビリオンで案内役を務めた女性のユニホームや日本館に展示されたリニアモーターカーの模型など約300点の資料を展示する。映像演出で万博当時の賑わいを体感できるコーナーもある。
開業に伴い、同日から入館料を高校生以上210円から500円に改定した。中学生以下は無料で変わらない。
同月10日(木)にはオープニング記念式典が行われ、大阪府の吉村洋文知事は「黄金の顔を間近で観賞でき、直接パワーを感じ取ることができる施設だ。1970年当時のエネルギーを2025年の大阪・関西万博につなげていきたい」と期待を込めた。