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〈旬刊旅行新聞8月21日号コラム〉――旅行新聞バイク部活動報告 「また北海道を走りたい」健全な病に

2023年8月19日
編集部:増田 剛

2023年8月19日(土) 配信

 旅行新聞バイク部はこの夏、日本最北端の宗谷岬を目指して6日間のツーリングを実施した。個人的には、6年前に9日間をかけて北海道一周ツーリングをしたが、やはり何度行っても北海道をバイクで走ることは楽しいものだ。

 

 いわゆる“距離ガバ”の私にとっては、四国や九州も、橋やトンネルでつながっているため、「地続き」という認識だ。しかし、沖縄と北海道は、飛行機やフェリーを利用しなければ、クルマやバイクで行くことはできない。自分なりの表現で言えば、「旅の純度が高まる」特別な場所なのである。

 

 

 さて、今回のツーリングでは、自宅のある神奈川県から、青森県青森市まで東北自動車道を北上した。2年前の夏にも、旅行新聞バイク部は同じルートで、“ライダーの聖地”の顔も持つ、蒸ノ湯温泉ふけの湯(秋田県)まで走っているが、当時と比べて1時間以上かかった。休憩を多く取りながらの走行だったこともあるが、体力が落ちたのかもしれないと感じた。

 

 青森港から函館港までの青函フェリーにバイクで乗船したのは、我われ2人のみだった。大洗や仙台、新潟、秋田などからフェリーを利用するライダーも多いのだろう。青森まで全力で走ったため、温存しておくべき北海道での体力を思いのほか使ってしまったのは、反省点でもある。

 

 北海道は都市部や幹線道路を除いて信号のない道路が多い。首都圏で生活する身としては、理想的なツーリングロードである。ヒグマとは遭遇したくないが、エゾシカやキタキツネをあちこちで見ることができる。果てしなく続く一本道をゆっくりと走る景色は、記憶に残り続ける。そして、ふとした瞬間に「また北海道を走りたい」という気持ちが湧いてくる。これは健全な病である。

 

 

 旅に出たのが8月上旬ということもあって、空室が少なく、宿探しに苦労した。天候に左右される行き当たりばったりの旅ということもあり、お昼くらいにならないとその日に宿泊する場所も定まらない。スマホで予約サイトを開くと、かなり遠方にしか値ごろ感のある宿が無かったりして、やむなくムリな距離を走ることもあった。

 

 帯広周辺にはほとんど空室は無かった。旭川や北見にはリーズナブルな宿が多少残されていたが、北見は雨雲がかかりっぱなしで、今回は旭川市を拠点とし、同市内の2軒のビジネスホテルに宿泊した。

 

 

 バイクに長時間乗っていると、お腹が減ってくる。そんなとき、セイコーマートには随分お世話になった。北海道限定の商品もあるし、おにぎりを食べたり、コーヒーを飲んだりしながら体を休めた。ビジネスホテル近くのコンビニに寄って、サッポロビールと翌朝の朝食を買い込むのも楽しいものだ。

 

 北海道ツーリングと切り離せないのが、フェリーである。今回は、往路は青森港から函館港へ青函フェリーを利用した。青函フェリーは何度か利用したことがあったが、帰路の苫小牧港から八戸港までを結ぶシルバーフェリーは初めてだった。

 

 フェリーで潮風を浴びながら食べるカップ麺は最高に美味しい。本州に向かうフェリーで、缶酎ハイをプシューと開けて北海道の旅を振り返るのも、いい時間だ。新潟港から小樽港に行くルートもいいな、と考えている。

(編集長・増田 剛)

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