「古都奈良の文化財」の世界遺産登録25周年 東大寺や興福寺など6寺社の共通拝観券発売
2023年8月23日(水) 配信
奈良県奈良市と奈良市観光協会はこのほど、「古都奈良の文化財」の世界遺産登録25周年事業の詳細を発表した。
今年10月に同文化財が世界遺産に登録されて25周年を迎えるにあたり企画。世界遺産を構成する6寺社(東大寺・興福寺・春日大社・元興寺、薬師寺、唐招提寺)協力のもと共通拝観券を初めて販売する。散華などの拝観返礼品や、同共通拝観券購入者だけの特別な御朱印(朱印料別)をいただくことができる。
同共通券は2万枚の限定販売で、価格は1冊5000円。有効期限は2024年3月31日まで。奈良市内の観光案内所や東京都にある県のブランドショップ「奈良まほろば館」で購入できる。
11月3~25日の金・土曜日(一部土曜のみ)には、6寺社で夜間特別拝観も行われるほか、奈良市街地を巡る「路地ぶら」などの企画も順次展開していく。
冬に実施する「路地ぶら」は、「ならまち」から「きたまち」までエリアを拡大。通常は一般公開していない寺なども案内付で拝観できるようになる。併せて、寺・神社の路地ぶらと合わせて楽しめるグルメ企画や、路地ぶら関連ツアーも実施する予定だ。
奈良市と観光協会、6社寺は8月22日、東京都内で会見を開き、事業内容を説明した。奈良市観光協会の乾昌弘会長は、「観光客の滞在時間の延伸と消費単価の増収が奈良の長年の課題だった。今回の記念事業で課題を解決することができる」との期待感を示した。
春日大社の花山院弘匡宮司は、「朝6~8時、まだ観光客が少ない時間に春日大社や興福寺、薬師寺などを訪れると、1300年前の時間(と同じような光景)を歩くことができるのが奈良の魅力。宿泊していただきゆっくりと神仏の文化に触れてください」とPRした。