JTB、Trip.comと合弁会社 インバウンド強化に向けて
2023年8月23日(水)配信
JTB(東京都品川区)は8月22日(火)、オンライン旅行会社のTrip.comグループと、合弁会社「株式会社JTB Inbound Trip(仮称)」の設立に合意した。アジア圏からの訪日外国人旅行(インバウンド)領域での宿泊施設や各自治体など事業パートナーの課題解決を目的に、新会社を10月に設立するとしている。
合弁会社は持株比率がJTB51%、Trip.comグループ49%。販売チャネルの拡大や旅行者ニーズに合わせた仕入・コンテンツの強化、宿泊施設や観光施設の多言語対応、一部での観光需要の集中緩和など、課題としていたインバウンド受け入れの環境整備に取り組む。
協業により、Trip.comグループが有するグローバルな販売網とJTBの宿泊を中心とした仕入力で、訪日外国人旅行者に対する宿泊施設の選択肢の増加や宿泊施設とのニーズマッチング、宿泊施設や観光施設などの販売網の拡大を見込む。
さらに、Trip.comグループのインバウンド市場に係る知見と、JTBが全国に展開する拠点を活用する。誘客に向けたコンサルティングや仕入コントロール機能による観光需要の集中の緩和と平準化のほか、インバウンドでの多言語の問い合わせやシグナルへの対応、自治体向けインバウンド市場の戦略設計支援などを計画している。