ゼリ・ジャパンが万博パビリオン概要発表、海洋資源の保護など学ぶ施設に
2023年8月28日(月) 配信
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展するNPO法人ゼリ・ジャパン(更家悠介理事長、東京都品川区)は8月25日(金)、パビリオンの概要を発表した。
パビリオン名は「BLUE OCEAN DOMEB(ブルー・オーシャン・ドーム)」。「海の蘇生」をテーマに、来館者が海洋資源の持続的活用や海洋生態系の保護について学べる施設とする。万博に出展する13の企業・団体による民間パビリオンの1つ。
総合プロデューサーを原研哉氏(日本デザインセンター社長)、建築プロデューサーを坂茂氏(坂茂建築設計社長)が務める。
パビリオンは大きさの異なる3つのドームを組み合わせた構造で、日本の竹集成材や炭素繊維強化プラスチック、紙管を使用し、万博後には移設・再利用を視野に入れることで廃棄物の徹底的な削減をはかる。
エントランスとなるドームA(直径19㍍)には水の循環を表現する超撥水の素材を使った装置を設置する。メインのドームB(同42㍍)は高精細LEDを使った映像演出を行い、水の惑星として存在する地球の豊かさとそれが失われつつある現況を紹介。ドームC(同19㍍)では人類が直面する課題とビジネスイノベーションの最先端を紹介する。
同日、大阪府大阪市で開いた記者発表会で更家理事長は「2019年のG20大阪サミットで共有された大阪ブルー・オーシャン・ビジョンが万博で展開される。海洋国である日本は海のストーリーを作らなければならない。パビリオンに叡智を集め実際のビジネスや行動につなげていきたい」と抱負を述べた。
総合プロデューサーの原氏は、メインドームで放映する映像について「約5分間の映像になるが、宇宙飛行士が地球を見たときのような感動を来館者に与えられるよう鋭意努力している」と話した。