北九州市、首都圏の視点による発信へ 学生考案のプロモ発表会開く
2023年9月5日(火) 配信
福岡県北九州市(武内和久市長)は9月1日(金)、東京都内で東京と北九州の大学生が考案した観光プロモーション施策の発表会を行った。
「東京の若者世代に北九州市の魅力を知ってもらい、首都圏在住者の視点で情報を発信することで、多くの消費者の印象に残したい」(同市)考えで、同日には、東京・表参道や渋谷などで配布している女性向けのフリーペーパー「Omosan Street」に掲載する観光プロモーション案を発表。さらに、表参道に位置する寿司店「廻転鮨 銀座おのでら本店」と、美腸を意識した食事を提供するカフェ「L for You」で提供するイワシやサバなどの青魚をぬか床で炊き込んだ北九州のソウルフード「ぬか炊き」を注文してもらうためのポップを提案した。
同市は発表会に先立ち、8月21日(月)にオンラインでワークショップを開催。オンラインで出席した武内市長は、学生が練るプロモーションへ期待を述べた。
発表会当日は、北九州市東京事務所の香月麻記子副所長が「仲間とコミュニケーション取りながら頑張ったことは、今後の学生生活や就職活動で生かされる。成長した自分に自信を持ってほしい」と話した。
また、「東京と地方が互いに関係し、成長していくことが大事になるなか、東京と北九州の学生が互いの視点でプロモーションを考えてくれたことは非常にありがたい」と語った。
参加した学生は東京の明治大学と中央大学、日本大学の65人のほか、北九州市立大学13人の計78人。10チームに分かれた。
学生たちは、仕事や家事などの疲れを癒してもらおうと、皿倉山の夜景と名物の焼きカレーを紹介する企画のほか、門司港駅周辺に多くのカフェやミュージアムなどが位置していること掲載し、読者の趣味に合った周遊が可能であることの発信などを提案した。
またぬか炊きを紹介するポップについては、寿司店では歴史や伝統を強調した企画、カフェではカルシウムや乳酸菌などさまざまな栄養素の摂取で美容につながることを載せる案が発表された。
審査員は北九州市立大学の内田晃副学長やOmosan Streetの渡邊恵久子編集長、北九州市東京事務所の太田知宏所長らが務めた。
審査の結果、「朝から晩まで歩く、見る、食べる」を紙面キャッチコーピーに掲げたうえで、カフェで健康、寿司店で味と食感が楽しめる一文を盛り込むポップを発表したチームが最優秀賞を受賞した。朝の観光で周遊時間の延長を促したことや、北九州の魅力を詰め込んだことが高く評価された。