大阪観光局とぐるなびが連携協定 食テーマに地域活性化目指す
2023年9月6日(水) 配信
大阪観光局(溝畑宏理事長、大阪府大阪市)とぐるなび(杉原章郎社長、東京都千代田区)は8月29日(火)、食を中心に相互の連携強化をはかるため連携協定を締結した。
食をテーマとした観光ルートの開発や地域の魅力づくり、食に関連したイベントの開催、2025年大阪・関西万博の機運醸成などに共同で取り組む。
同局は万博や2029年以降の開業が見込まれるIR(統合型リゾート施設)を見据えた観光戦略の1つとして、大阪から全国へ周遊してもらう「日本観光ショーケース」事業に取り組み、そのなかで食を最大の誘客要素に位置付ける。
ぐるなびも、若手シェフ育成を目的としたコンテスト「RED35」の主催や社員が地方に移住し食の魅力などを発掘する「地域おこし企業人」制度などを実施している。
同日の記者会見で溝畑理事長は「大阪の食は素晴らしいコンテンツだが、世界的に見ると認知度は高いとは言えず、消費単価も低い。全国各地で食のコンテンツの掘り起こしを行うぐるなびさんと連携することで、欧米豪の富裕層対策として食をテーマに大阪から全国へ送客するルートづくりに取り組んでいきたい」と述べた。
ぐるなびの杉原社長は「国内外の富裕層を対象にヘリ移動とレストランでの食事をセットにしたプランをすでにテスト販売している。今回の連携を機に、大阪を軸に日本各地域の感動体験への送客に取り組んでいきたい」と話した。