日本バス協会、日本のバス120年 清水会長がメッセージ発信
2023年9月6日(水)配信
日本のバスは、1903(明治36)年に京都で運行を始めてから、今年9月20日(水)の「バスの日」で120年の節目を迎える。これを契機として、日本バス協会の清水一郎会長(伊予鉄グループ社長)は8月31日(木)、メッセージを発信した。
同協会は周年記念として9月1日(金)、バス停にまつわる写真投稿の募集を「X(旧ツイッター)」で始めた。テーマは「バス停から見える風景」と「バス停のある風景」の2つ。同協会の「X」アカウントをフォローし、「#日本のバス120年」と、「#バス停から見える風景」または「#バス停のある風景」を付けて投稿し応募できる。
期間は9月30日(土)まで。テーマごとに優秀な作品を選考し、「日本のバス120年サイト」上で10月下旬ごろ発表を行う。
このほか、各都道府県バス協会やバス事業者などでは、バスに親しんでもらうためのイベントなどを実施している。
清水会長のメッセージ(要旨)は次の通り。
□バスが新しい日本の未来を築く~日本のバス120年に当たって~
1903(明治36)年9月20日、日本で初めてのバスが京都の地を走って、120年を迎えます。
バス事業は、少子高齢化の影響などで、元々厳しい経営状況でしたが、新型コロナウイルス感染症により、本当に苦しみました。路線バスはコロナ禍で4千億円もの赤字となり、これは、10年や20年では取り戻せません。貸切バスも団体旅行が消失してしまい、まさに、バス事業は戦後最大の危機を迎えました。さらに、人手不足、燃料高、バスは追い込まれています。
バスが無ければ、子育て政策の推進と言っても、通学もできません。ピンチをチャンスと捉えて、危機を乗り越えていかなければなりません。
バスの最大の使命は安全の確保です。皆さまから信頼されるバスであることを誓います。安全という原点に返り、バスを夢のある産業にしたい。キャッシュレス化、EVバス、自動運転バスなど、皆さまから喜ばれるバスを目指して参ります。
今後も、バスが走り続けていくことができますよう、皆様の応援をよろしくお願い申し上げます。