旗艦店「アニヴェルセル表参道」をリニューアル ”記念日の館”へ
2023年9月7日(木) 配信
アニヴェルセル(松田健一社長、東京都港区)は9月8日(金)、旗艦店の「アニヴェルセル表参道」を“記念日の館”へリニューアルオープンする。ウェディングのみならず、企業MICEやパーティーなど幅広い活用を提案する。同社は設立25周年を迎え、「記念日プロデュース企業」を目指していく。
アニヴェルセルはフランス語で「記念日」を意味し、フランス画家のマルク・シャガールの絵画「アニヴェルセル」に由来している。また、表参道は明治神宮へとつながる祝祭のまちでもあることから、この原点の2つを見つめ直し、記念日を演出することを企業理念に掲げた。「TOKI MAKE(トキメイク)」をコンセプトに、日常のシーンをハレの日として彩れるよう、記念日にまつわる「トキ・コト・モノ・サービス」を提供していく。
9月7日に開いた会見で松田社長は冒頭、少子高齢化や婚姻数の減少、なし婚の増加などブライダル市場の規模は縮小していることに言及。こうしたなか、コロナ禍には市場シェアを高めるため、オンライン婚や少人数婚、フォト結婚式など幅広いニーズに応えるさまざまな挑戦をしてきたという。「当社事業は90%以上がウェディングだが、これのみでの成長は厳しい。事業領域の拡大、ビジネスモデルの変革が必要だと判断した」と今回のリニューアルの背景を語った。
新しい施設は、それぞれの階に独自のコンセプトを設け、家族婚向けに邸宅に招くようなゲストウェディングが叶う「メゾン」や、独創的な結婚式や企業の商品発表などに最適な「アトリエ」などを用意した。また、新店として「ティファニー表参道店」や東京初進出のドレスサロン「MW BY MAGNOLIA WHITE」、日本初上陸のフラワーショップ「CQ Decoration by Hanahiro」を誘致。フォト結婚式だけではなく、マタニティフォトや七五三などさまざまな記念日のシーンに1万円から利用できるフォトスタジオも備える。
松田社長は中長期的な目標として、現在5%ほどのウェディング以外の売上を30%まで拡大させたいとし、「ブランド価値を向上させ、サービス面すべてにおいて進化させていく」と意気込んだ。すでに、さまざまな企業から想定を上回るMICE利用の予約が入っていることを明かし、旗艦店での成功事例は他店舗へも波及させたい考えを示した。
会見には、同施設でプロポーズをし、結婚式も計画しているという女優の足立梨花さん・手話パフォーマーのTATSUさん夫妻が登場し、リニューアルを祝った。足立さんは「結婚式だけではなく、各記念日や日常でも利用できる場所になる。たくさんの人に訪れてほしい」と期待を込めた。