南三陸ホテル観洋の星空観望会が100回に 屋上で「スターパーティー」
2023年9月8日(金) 配信
宮城県・南三陸温泉の南三陸ホテル観洋は、同館の屋上「潮風の空」で、定期的に星空と音楽を楽しむ星空観望会「スターパーティー」を開いているが、8月22日の開催で100回を迎えた。
100回目は、これまでで最多の約100人が参加。まず星のソムリエ準案内人の和田直彦氏が同夜の星空を案内、夏の大三角と構成すること座の「ベガ」、わし座の「アルタイル」、白鳥座の「デネブ」、カシオぺア座、北斗七星、南斗六星、いて座、さそり座、そして望遠鏡で土星の環が見えることなどを説明した。
続いて、世界的なシンセサイザー奏者の高橋泉さんが見事な音色を披露、星空の下で奏でられる幻想的空間に導いた。アンコール曲は同町の防災無線で夕方5時に流れる「ひころの里」。ひころとは宝のこと。志津川湾の絶景と、そこに育まれる海の恵みは宝そのもの。美しい旋律が観客の心に響き渡った。
スターパーティーは東日本大震災の津波による大きな被害で、街の光が消え暗い街並みになってしまったが、観光客に何か思い出を持ち帰ってもらおうと、同ホテルならではの企画を考えていた。
そうしたなか、街の明かりが少ないことを逆手に取り、そしてもともと空気が澄み美しい自然が残る志津川湾上空は星が良く見えるポイントだったため、実現することになった。
現在は月2回ほど(天候不良の日は3人の講師による講話のみ)開催し、夏場はもちろん冬の時期でも多くの参加者を集め、延べ7000人余りの宿泊客が参加している。