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桑田体制が始動、人手不足など課題に挑戦(全旅連青年部)

活動方針を語る桑田雅之青年部長
活動方針を語る桑田雅之青年部長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の青年部(山口敦史部長、1358会員)は4月16日、東京都内で2015年度定時総会を開き、第22代(15―16年度)青年部長の桑田雅之体制がスタートした。政策実現委員会や宿の未来事業創造委員会など9つの委員会を設置し、さまざまな課題に取り組んでいく。「One for All , All for One~一人はみんなのために、みんなは一人のために」をスローガンとし、事業の6つの柱として(1)政策課題への取り組み(2)流通課題への取り組み(3)インバウンドへの取り組み(4)組織力強化(5)若手経営者育成プログラム(6)宿泊業界のイメージアップ――を掲げた。

 桑田部長は「私がずっとやっていたラグビーには色々なポジションがあり、そのポジションに合った適性がある。全旅連青年部も大規模、小規模旅館、ビジネスホテル、ペンション、民宿など個性がある経営者とスクラムを組み、全旅連青年部チームとして直面する課題に挑戦し、明るい宿泊業の未来に向かって進んでいきたい」と力強く語った。

 政策問題に関しては、まず全国で公平に耐震改修を行える環境づくりに取り組んでいく。流通問題では、全旅連ホームページの「宿ネット」をリニューアルし、各部員の宿の自社販売比率を上げていくことを目指す。インバウンドの取り組みでは、地方への分散も視野に訪日外国人客の約2割しか宿泊していない旅館にもっと宿泊してもらえるように、5月のミラノ万博での「旅館ブランド」の発信なども予定している。

 若手経営者育成プログラムでは、米国のコーネル大学のホテル学部、スイスのローザンヌホテルスクールのように、「宿泊経営のための勉強ができる場所を、専門家やOBなどの協力を受けながら日本の国内事情に合った宿泊業界独自の学校をつくりたい」(桑田部長)としている。

 宿泊業界のイメージアップでは、3回目となる旅館甲子園をもっと広く発信することにより、サービス業で働くことの素晴らしさを伝えていく考えだ。

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