23年お盆期間の人流移動分析 値上がりなどで移動控えの傾向に(Agoop)
2023年9月13日(水) 配信
位置情報を活用したビッグデータ事業を行うAgoop(柴山和久社長兼CEO、東京都渋谷区)は、関東1都3県・関西2府1県などの大都市圏から県内外含め、2023年のお盆期間における移動状況を人流データから分析した。
調査は、19~23年の各お盆期間における大都市圏から人の流れを解析し、コロナ禍前と比較した増減率や、県内外への移動状況、地域別の変化を調べた。
23年の関東1都3県から県外・県内への移動状況は、コロナの影響によって県外移動が大幅に減少していたものの、22年に引き続き回復傾向にある。一方で、19年比では14%減とコロナ前の水準までは戻っていない。大都市圏から圏外への移動状況においても、年々広範囲の移動が見えるようになったが、コロナ前と比べ16%減となっている。
23年の関西2府1県の県外への移動状況は若干増加している一方で、県内の移動が微減している。総計で県内外の移動は19年比20%減となった。他県への移動状況はコロナ前の水準までは回復しておらず、22年と同等の移動範囲に留まり、遠方への移動は控えられている傾向があった。
同社は、「22年まではコロナが要因で移動量に変化をもたらしていた。23年は、行動制限のないお盆の2年目だったが、今年は各種値上がりにより消費者物価指数が高水準となったことが、移動を控える要因となったと想定する」と分析した。