第2次岸田再改造内閣 斉藤国交相が留任コメント発表「持続可能な観光を推進」
2023年9月14日(木) 配信
第2次岸田再改造内閣が9月13日(水)に発足し、国土交通大臣には斉藤鉄夫氏が留任した。斉藤大臣は留任にあたり、「国民の安全・安心の確保」「持続的な経済成長の実現」「個性をいかした地域づくりと分散型国づくり」など、注力していきたい3本柱を示した。
観光分野に関連する事項では、「GX・DXの加速や、持続可能な観光の推進などに取り組むとともに、社会資本の戦略的・計画的な整備を進める」考えだ。
コメント全文は次の通り。
今般、改めて国土交通大臣、水循環政策担当及び国際園芸博覧会担当大臣を拝命しました。
国土交通省は、国民の皆様の命と暮らしを守り、また、経済成長や地方創生に直結する大変重要な分野について、陸・海・空にわたり幅広く所管しております。令和3年10月の就任以来、自然災害や事件・事故等への対応も含めて、これらの幅広い任務に取り組んでまいりましたが、今後とも気を引き締めて対応してまいります。
国土交通行政が直面する課題はいずれも大変重要ですが、特に注力していきたい事項として、次の3本の柱について重点的に取り組みます。
第一は、「国民の安全・安心の確保」です。
激甚化・頻発化する豪雨災害等を踏まえ、流域治水の推進、線状降水帯の観測・予測体制の強化をはじめ、防災・減災、国土強靱化の取組を強力に推進します。加えて、運輸分野の各モードにおける総合的な安全対策の推進、通学路等における交通安全対策、海上保安能力の強化、国民保護・総合的な防衛体制の強化等に資する公共インフラ整備等に取り組みます。
第二は、「持続的な経済成長の実現」です。
GX・DXの加速、持続可能な観光の推進等に取り組むとともに、社会資本の戦略的・計画的な整備等を進めます。加えて、物流や建設業に関するいわゆる「2024年問題」の解決と持続可能な産業の実現に向け、担い手確保・育成や生産性向上に取り組みます。
第三は、「個性をいかした地域づくりと分散型国づくり」です。
バリアフリー社会の形成、地方への人の流れを創出する移住等の促進による多様なライフスタイルの実現、離島等の条件不利地域の振興、コンパクトでゆとりとにぎわいのあるまちづくり、地域公共交通のリ・デザイン等を推進します。加えて、安心して暮らせる住まいの確保、子育てを応援する「こどもまんなかまちづくり」等を推進します。
これらの取組について、現場の声にしっかりと耳を傾けながら、国土交通省の総合力を最大限発揮し、新しい資本主義の実現や内外の環境変化への的確な対応を図ってまいります。
また、水循環政策については、健全な水循環の維持又は回復を図るため、施策を総合的かつ一体的に推進してまいります。
さらに、国際園芸博覧会については、意義ある博覧会として開催できるよう、万全の準備を進めてまいります。