「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(9月号)」
2023年9月24日(日) 配信
□特集&主な内容
今号では、発生から100年経った関東大震災を取り上げました。フランスでも、とくに2011年の東日本大震災以降、日本は地震の国だと認識されていますが、100年前にも日本が未曾有の大震災を体験したこと、しかも、それが東京で起こったことはあまり知られていません。関東大震災についてはもちろん、その後、東京が現在の姿になるにいたった都市計画なども紹介しました。研究書“関東大震災の想像力:災害と復興の視覚文化論”を邦訳されている米デューク大学教授、ジェニファー・ワイゼンフェルドさんからもお話を伺いました。そして、関東大震災直後の中国人や朝鮮人の虐殺の問題も取り上げました。旅行ページでは、東京を訪れるフランス人読者のために、現在の東京がどのように地震に備えているかを紹介しました。
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□〈フランスの様子〉時代に対応するパリの交通
日本の大都市では海外に遅れること数年で、電動キックボードのシェアスポットが増えてきているが、パリでは今月から電動キックボードのシェアサービスが禁止になった。◆パリ市の交通インフラ全体の現状と将来を考慮し、パリ市が住民の意見も聞いたうえで決定していたものだ。◆また、パリの地下鉄やバスでは9月末から、10枚綴りの紙の回数券の販売が終了する。1枚ずつの紙切符の販売は続けられるが、来年のパリ五輪のあと、来年末までには終了する予定だという。◆そして、コロナ禍以前からパリ郊外で試験的に導入されていた、バス停以外の場所で降車できるシステムも今月から導入が始まった。段階的に進んでおり、最終的にはパリ全体が対象になる。◆22時以降、運行路線上で、交差点などの危険でない場所であれば、家の近くなどで下車できる。◆ちなみに、電動キックボードはあくまでシェアサービスがなくなっただけで、今のところ、使用自体は禁止されておらず、スポーツ店などでは個人用の電動キックボードのセールが始まっている。
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フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉