多言語生成系AIチャットボット導入 20言語以上に対応 大阪観光局
2023年9月27日(水)配信
大阪観光局(溝畑宏理事長)は10月16日(月)、運営する大阪公式観光情報サイト「OSAKA―INFO」に20言語以上に対応可能な生成系AIチャットボットを搭載する。これまで設置していたAIチャットボットを刷新し、大幅に機能拡充をはかる。
新しく搭載するのは、Kotozna(後藤玄利社長、東京都港区)が、JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)と連携して提供する「Kotozna laMondo (コトツナラモンド)」。大阪観光局用にカスタマイズを施し、チャット形式で旅行者からの質問に自然な言葉で回答するという。
天気などリアルタイムで更新される情報も、特定のWebサービスと連携することで回答できる。対応言語は20言語以上で、ブラウザ言語に応じて表示言語が自動で切り替わるため、旅行者側での言語設定は不要だ。
「OSAKA―INFO」を中心とした大阪の観光情報を提供するWebサイトの情報をもとに回答するが、Webサイトの情報更新にあわせ、コトツナラモンドも自動更新される。
コトツナラモンドは、OpenAI(米国)が開発したChatGPTの最新版「GPT―4」を活用する。生成系AIは人間のように自然な対応ができる一方で、個別の具体的な質問に対して、回答の正確性は必ずしも高くないという課題がある。コトツナは固有データベースの学習および独自プロンプトエンジニアリング技術で、正確で信頼性の高い情報提供を実現したという。
今後、大阪観光局公式・観光アプリ「Discover Osaka」にも搭載予定のほか、レストランや送迎などの予約機能などを取り入れる計画だ。