外販事業拡大し事業領域のリスク分散 28年にはアンバサダーパレスホテル台北を開業へ(パレスホテル)
2023年9月27日(水) 配信
パレスホテル(吉原大介社長、東京都千代田区)は9月26日(火)、パレスホテル東京で記者懇談会を開いた。
吉原社長は冒頭、事業領域のリスク分散の観点から一つの売上の柱として、外販事業を大きくしていくことを報告。来年には、ホテルでの朝食や結婚披露宴などでホテルメイドのパンが好評なことを受け、ブーランジュリーブランド「Et Nunc」を立ち上げ、東急不動産が手掛ける代官山の複合施設「Forestgate Daikanyama」にショップを出店する。
ホテル事業では台北アンバサダーホテルの建て変えに際し、國賓大飯店股份有限公司(台湾)と同社初のホテルマネジメント契約を締結し、「アンバサダーパレスホテル台北」を2028年に開業することを報告。「世界基準のサービスやスキル、運営力、マーケティング力をしっかり注ぎ込み、台湾のランドマークとなる、最上質のラグジュアリーホテルを作り上げていく」と力を込めた。
同社はコロナ禍でホテル利用者が激減するなか、洋菓子やホテルに関係する雑貨などの商品数を充実させ、ECサイトのリニューアル、都内商業施設で行われる催事への出店などに注力してきた。
22年3月には伊勢丹新宿店本館地下1階に「パレスホテル東京スイーツブティック」を開業。今年9月には、1号店やパレスホテル東京とは違う客層のギフト需要を狙い日本橋三越本店に2号店をオープンした。