NAA、2020年1月以来の300万人超え 韓国や台湾などアジア圏好調で
2023年10月2日(月) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が9月28日(木)に発表した2023年3月の総旅客数は前年同月比91%増の321万1175人と20年1月以来、300万人を超えた。韓国や台湾、香港などアジア圏からの外国人旅客数が好調だったことが主な要因。
国際線の国際線の外国人旅客数は同519%増の139万8104人。コロナ禍前の19年同月比では同5%減。日本人旅客数は前年同月比126%増の77万99人。
国内線旅客数は同9%増の79万7096人と過去最高となった。コロナ禍前の19年同月比で2%増だった。
総発着回数は前年同月比%24増の1万8854回。国際線旅客便は同78%増の1万1389回。国内線は同7%減4870回だった。
田村社長は、外国人旅客数がコロナ禍前の19年同月比で同5%減となる一方で、発着回数は同24%減となっていることから、「各便の搭乗率が高くなっている。このため、予約が取りづらく、運賃も高額になっている」と指摘。「円安などの影響も受けて、海外旅行費用が高額になっており、国内が注目されている」との考えを示した。
□韓国19年比34%増 「処理水の影響ない」
9月1(金)~23日(土)までの国際線出国旅客数は前年同期比257%増の70万3500人。
このうち、韓国線は同497%増の13万7900人。19年同期比では34%増。台湾線は前年同期比2892%増の7万5300人。19年同期比では14%減だった。
田村社長はALPS処理水の海洋放出について触れ、「(中国からの渡航者数は)現在、大きな影響を受けていない。今後も大幅に減少しないだろう」とした。