ガイド人材不足解決へ 第1回「ガイド人材の活性化に係る検討会」開く
2023年10月2日(月) 配信
観光庁は9月29日(金)、第1回「ガイド人材の活性化に係る検討会(仮称)」を開いた。インバウンドが復活し、回復する訪日外国人旅行者に対して、ガイド人材の不足などの課題が顕在化した。有識者を含めた検討会を実施し、ガイド人材の活性化や通訳案内士試験制度などについて議論を行う。
委員長には明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科教授の上杉恵美氏が選任された。
上杉氏は冒頭あいさつで、「急激に回復しているインバウンドに対応するべく、コロナ前からの課題やコロナ禍で見つかった課題、また、この検討会のテーマでもある人材不足について、いち早く対応しなければならない。本検討会がこの道筋の第一歩となるよう、皆様にご協力いただきながら進めていく」と意気込みを話した。
観光庁国際観光部長の星野光明氏は、「インバウンドが回復する一方で、現場の声を聞くとガイド不足が課題となっている。持続可能な観光やアクティビティなど、注目が集まるコンテンツを楽しむには、やはり言葉が分からなければ理解が深まらない。こういった視点でも、ガイド人材は不可欠だ」とし、「通訳案内士・ボランティアも含めて、ガイド人材について幅広い議論を行う。インバウンドで日本に来られる人に満足していただけるようなカタチを目指す」と述べた。
第2回は11月下旬ごろに開く予定。
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検討会の委員は次の各氏。
▽上杉恵美(明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科教授)
▽山田桂一郎(JTIC SWISS代表)
▽高島美江(早稲田大学日本語教育センター講師、東洋大学国際観光学部国際観光学科非常勤講師)
▽伊藤淳子(日本観光通訳協会会長)
▽松本美江(全日本通訳案内士連盟理事長)
▽ランデル洋子(通訳ガイド・コミュニケーションスキル研究会理事長)
▽米原亮三(日本文化体験交流塾理事長)
▽山田和夫(日本旅行業協会訪日旅行推進部部長)
▽齊藤利治(JTBグローバルマーケティング&トラベル仕入商品企画部オペレーション一課課長)
▽中山理映子(日本政府観光局理事)
▽阿久澤達也(東京都産業労働局観光部地域振興担当課長)
▽小池修司(畑法律事務所所属弁護士)
▽廣岡伸雄(日本観光振興協会調査研究部門国際業務部長兼観光地域づくり・人材育成部門観光地域マネジメント部長)
▽水谷浩(中国語通訳案内士協会副会長理事)