JAL、20年ぶりの国際線新フラッグシップ機導入へ 年内中に羽田ーNY線就航
2023年10月3日(火) 配信
日本航空(JAL)は年内中に、約20年ぶりの国際線新フラッグシップとして、エアバスA350―1000型機を導入する。当初は11月下旬就航予定と発表していたが、部品納入の遅れなどで就航が遅れている。導入は全13機を予定し、運航路線は羽田―ニューヨーク線。
新機材の内装は日本の伝統美を取り入れたほか、JALブランドの一貫性を出すため国内線機材のデザインも意識した。
座席は史上最大のくつろぎ空間を提供するため、ファーストクラスは1便6席とし、JALでは初めて扉を設置してプライバシー性を高めた。ビジネスクラスは座席数を現行から増やして54席としたが、前後間隔を十分に確保して快適性を高めているほか、こちらも扉を設置してプライバシーを確保した。ファーストクラスとビジネスクラスの機内エンターテインメントシステムは、世界で初めてヘッドレスト内臓スピーカーを導入。ヘッドフォン不要で寝ながらでも快適にエンターテインメントシステムが視聴できる。
24席のプレミアムエコノミークラスは、大型のプライバシーパーテーションを設けてプライバシー性を大きく向上させた。プレミアムエコノミーでは世界初のリクライニング機能を電動化し、電動レッグレストは水平まで調整できる。画面は従来比1・3倍サイズの16インチで、4Kの大画面モニターを採用した。エコノミークラスは155席。現行コンセプトを継承し、広い足元空間と座り心地に磨きをかけた。画面は従来比1・3倍サイズの13インチ4Kモニター。
機内食はファースト、ビジネスで提供するヴィーガン・ベジタリアンメニューをリニューアル。イタリアンやヴィーガンシェフとして活躍する米澤文雄氏が監修したメニューをコーススタイルで提供する。プレミアム、エコノミーは事前予約制の有料機内食サービスを開始し、選択肢を拡充する。
このほか、アメニティや機内食の食器類は脱プラスティック、再生可能な素材の採用など取り組みを深化させていく。