ジェットスター、大幅増収も当期は80億2200万円の赤字 需要回復で新機材導入と新路線運航へ
2023年10月10日(火) 配信
ジェットスター・ジャパン(片岡優社長)はこのほど、2023年6月期決算(22年7月1日~23年6月30日)を発表した。当期の営業収入は前年同期比71・9%増の505億3900万円と大幅な増収となったが、新型コロナによる影響が長期化し、円安や燃油高による影響を受けて、営業損失76億5100万円(前年同期は113億3300万円の損失)、当期純損失80億2200万円(同121億6300万円の損失)となった。
航空需要の回復に併せて運航便数を増やした結果、総搭乗者数(有償ベース)は前年同期比36・3%増の461万3000人、年間平均搭乗率は79・1%(前年同期は75%)。定時運航率は87%(同92%)と堅調に推移した。
23年の春以降は、航空需要の本格的な回復が見られ、利用者が増加した。
機材については、環境への負荷を低減する最新鋭のエアバスA321LRを3機導入した。
国際線では、昨年12月に約3年ぶりの国際線となる成田―マニラ線、今年1月には成田―台北線、3月には中部―マニラ線をそれぞれ再開した。ほかの国際線においても、順次再開する予定。
国内線は、23年12月15日(金)から成田―旭川線の運航を開始する予定だ。4年4カ月ぶりの新規路線となり、両空港を結ぶ唯一の直行便となる。
片岡社長は、「今年7月に就航11周年を迎えた。お客様にまた気軽な空の旅をしていただこうと考え、社員による国内就航地への『巡業の旅』で認知度の向上をはかっている」と話した。また、「新機材の導入と路線網の拡充は、当社が事業の回復を推進するうえで大きな弾みとなる。お客様に低運賃で気軽な空の旅をお楽しみいただけるよう努力していく」と意気込みを述べた。