test

生菓子メーカー「水月堂」が特別清算開始命令受ける(帝国データバンク調べ)

2023年10月12日
編集部:増田 剛

2023年10月12日(木) 配信

 水月堂〈旧商号:(有)福田屋製菓、代表清算人=大瀧友輔弁護士、静岡県沼津市〉は9月21日(木)、静岡地裁沼津支部から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約4億円。

 同社は1902(明治35)年11月創業、70(昭和45)年8月に法人改組された生菓子メーカー。観光土産用のミニバウムクーヘンやクッキーを製造し、食品商社や菓子の卸売業者を通じて国内の観光施設や土産店に販売。2013年9月期には年間売上高約4億2800万円を計上していた。

 しかし、20年以降は新型コロナの影響を受け、観光施設や土産店の集客力が低下したため、同社の受注も減少。21年9月期の年間売上高は約1億8800万円に落ち込み、利益面も悪化していた。

 翌22年9月期の年間売上高は約2億7300万円に回復したものの、菓子原料や包装資材の値上がりで低採算を脱することができず、従前からの設備投資に伴う借り入れ負担もあり厳しい資金繰りを余儀なくされていた。

 このため、22年10月に新設した㈱福田屋製菓に今年2月、事業を移管し同社は事業活動を停止。同時に現商号へ変更し、今年5月31日に開催した株主総会の決議により解散していた。

 なお、生菓子製造は新会社の㈱福田屋製菓により継続されている。

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。