「或る列車展」横浜で10月21日から 100年超の列車物語を紹介
2023年10月16日(月) 配信
三井不動産(植田俊社長、東京都中央区)は運営する「原鉄道模型博物館」(神奈川県横浜市)で10月21日(土)から、特別企画展「100年の時を超え甦る 或る列車展」開く。
九州旅客鉄道(JR九州)などの特別協力のもと、明治時代に九州の鉄道会社が製作した幻の豪華列車が現代に甦るまでの物語などをさまざまな資料を通して紹介する。2024年1月29日(月)まで。
或る列車は、JR九州が2015年に運行開始した豪華観光列車。そのモチーフとなったのは、1906(明治39)年、当時の九州鉄道が米国・ブリル社に発注したものの、九州鉄道が国有化されたため、ほとんど活躍することなくお蔵入りになった車両だ。明治時代末期のわが国における最も豪華な設備を備えた客車と伝わり、世界的な鉄道模型愛好家で同博物館の初代館長である故・原信太郎氏が模型化していたものをベースに、工業デザイナー・水戸岡鋭治氏がデザイン・設計を行った。
特別展では車両の歴史を紐解くパネルや秘蔵品を多数展示するほか、原氏が制作した鉄道模型「或る列車」を世界最大級のジオラマ「いちばんテツモパーク」で走らせる。「或る列車」に施された贅を尽くした内装や調度品についても、一部移設して展示する。
入館料は平日大人1200円、中・高校生900円、子供(4歳以上)600円。土・日・祝日はそれぞれ100円割り増し。開館時間は午前10時から午後5時。毎週火・水曜日が休館。