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ATWS2023北海道 ガイドの英語力・ストーリーテリング育成が課題(JNTO)

2023年10月24日(火) 配信

中山理映子理事

 日本政府観光局(JNTO、蒲生篤実理事長)は10月23日(火)に開いた会見で、アドベンチャー・トラベル・ワールド・サミット(ATWS)2023の報告を行った。同大会は、9月11(火)~14日(木)に北海道で行われた。テーマは「調和─Harmony」。71カ国から776人が参加した。

 JNTOは「Japan Lounge」を設置して全国のDMOや旅行会社など26団体と連携し、日本国内のATコンテンツを紹介した。

 来訪者にアンケートを取ったところ、3日間を通じて225件の回答が得られた。

 このなかで、アクティビティや自然体験に加え、地域住民との交流や食、伝統文化体験なども、日本においてはとくに関心が高いATコンテンツだということが分かった。

 一方で、「ガイドの英語レベルが低い」「情報が不足している」などが課題として挙げられた。

 JNTOは、「ATにおいて重要なストーリーテリング能力やエンターテインメント性を伝える能力が不足している」ことや、「アクティビティに必要な危機管理を担えるガイド人材が少ない」とし、次年度の事業として、ATTAからコンサルタントを招き、ガイド育成を行うことも視野に入れている。

 ATWSにおけるサステナビリティへの取り組みとして、主催者のATTAは、「日本における大きな課題は、製品の過剰包装。私たちがサステナビリティを奨励することで、さらなるCO2削減ができれば」とコメントした。

 「MICE開催国として、アジアナンバーワンの地位になるためにはサステナビリティ推進は重要。海外有識者からは、日本とサステナビリティが紐づいている印象がないことなど、PRが不足している点を指摘された。取り組み事例をMICE専用サイトに掲載し、SNSなどで情報発信に注力する」(JNTO)とした。

 JNTOでは、地方誘客を促進させるための取り組みとして、航空会社やOTAを含む旅行会社と連携した地方訪問促進キャンペーンを展開している。アジアの中でも地方訪問意欲が高く、リピーターの多い国として、台湾や香港、タイを重点ターゲットとして指定した。

 台湾市場・タイ市場では、LION TRAVELと連携し、特設ページで地方路線利用ツアーの販売促進を行うほか、インフルエンサ―が来日してツアーの訪問地を取材し、地方路線の利用促進と各地方の最新情報を掲載している。

 このほかKlookとも連携して、割引クーポンやブログなどを活用して情報拡散を行っている。

 香港市場・タイ市場では、Peach Aviationと連携して、関空線の販売促進と国内線利用促進キャンペーンを実施している。割引クーポンや、地方の四季や観光情報を掲載して訪問意欲の醸成を目指す。

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