良いところ探し
記事づくりで一番楽な方法は、批判的に書くことだ。とくにコラムなら、何かを批判しておけば、まあなんとかスペースは埋まる。ただ、それでは書き手としてあまりに進歩がない。今回は良いところ探しをしてみようと思う。
着地ツアーの同行取材で街歩きをした。風情のある、元宿場の商店街。人影もまばらな通りでは、お年寄りがのんびりと歩いている。すると、街灯と一体化したスピーカーからダンスミュージックが。一行を出迎えてくれているのだろうか。おもてなしの心を感じる。住民はダンス好きなのかもしれない。うるさいとか、雰囲気に合わないなんて部外者は口にすべきでない。
批判的な書き方は楽だ。だが、楽をしていることは見え見えだ。だから切り口を変えてみたが、やはり見え見えか。
【西田 哲郎】