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滞在体験の魅力向上へ基本構想を作成 十和田湖1000年会議

2023年11月8日
営業部:後藤 文昭

2023年11月8日(水) 配信

環境省の国立公園モデル事業候補地が検討

 「十和田湖1000年会議」が10月19日、十和田ビジターセンター(青森県十和田市)で開かれた。環境省が展開する「国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業」で求められている基本構想案の作成が目的。

 同事業の候補地となっている十和田八幡平国立公園の十和田湖地域(青森県・秋田県)の宿泊体験や磨き上げを行う利用拠点の方向性などを、青森県の休屋、宇樽部と秋田県・大川岱3地域の行政、民間団体の関係者と地域住民がグループワーキングを行い検討。来年3月開催予定の第2回「十和田湖1000年会議」で取りまとめる予定だ。

 休屋地域では2021―23年度の期間で6棟の廃屋を撤去しており、跡地の利活用が最重要課題となっている。今回の議論では、同地域が進める議論を十和田湖全体の議論に拡充することで、エリア一体での共通の方向性を取りまとめ、今後の土地活用や跡地活用などの指針とする考え。多様な主体が参画・協働し持続可能な観光地域づくりを実践できるよう、官民一体の推進体制の構築もはかる。

 1000年会議は、秋田・青森両県庁の関係部局、十和田エリア各自治体、商工団体ら25団体で構成。議長は、東北地方環境事務所田村省二所長が務める。

 「国立公園における滞在体験の魅力向上のための先端モデル事業」は、国立公園における「宿」を核とした高付加価値の滞在型観光を推進する取り組み。環境省は十和田地域と、中部山岳国立公園の南部地域(長野県・岐阜県)、大山隠岐国立公園の大山蒜山地域(鳥取県・島根県・岡山県)、やんばる国立公園(沖縄県)の4カ所を候補地としており、各地域から提出される基本構想案踏まえ、24年度中に利用拠点を選定することを目指す考えを示している。

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