大阪観光局 福井県と連携協定 新幹線開業機に観光促進
2023年11月9日(木) 配信
大阪観光局(溝畑宏理事長)は10月27日、福井県(杉本達治知事)と、福井県観光連盟(山田義彦会長)と観光促進に関する包括連携協定を締結した。2024年3月16日の北陸新幹線福井・敦賀開業や、25年の大阪・関西万博開催を控えるなか、相互の連携強化をはかり、広域周遊観光ルートの造成や、訪日外国人をはじめとする交流人口の拡大などに取り組んでいく。
同日、大阪市内で行われた締結式には溝畑理事長と杉本知事、山田会長の3首長が出席し、協定書にサインした。
溝畑理事長は「今回、福井県と連携することで、東京―福井―大阪を結ぶ新たな周遊ルートを作ることができる。福井県には、恐竜や東尋坊に代表される絶景、発酵食品をはじめとする食文化など、グローバルでも評価の高いコンテンツが豊富にある。これら日本を代表する福井県のコンテンツを、我われが海外プロモーション時に一緒になってPRすることで、日本全体の観光の底上げにもなる。日本の観光の歴史を変えるという使命感を持って臨みたい」と今回の連携の意義を語った。
杉本知事は「来年3月16日には、北陸新幹線が敦賀まで延伸する。開業に向け県内では、あらゆる観光地、宿、施設などが、それぞれに磨き上げを行っており、関西圏の方や外国人観光客にとっても、より魅力的な福井県となっている。連携を機に、福井県を訪れた関東圏の客を関西へ、さらに関西圏の人や訪日外国人客を福井県、そして関東へとお連れしていきたい」と意気込みを述べた。
山田会長は「ウェルネスコンテンツも豊富な福井県と、都市型観光の大阪府が融合することで、ほかにはない魅力的なデスティネーションが創造できると確信している。今後、両県の交流が、さらに活発になっていってほしい」と期待を寄せた。
大阪観光局では、これまでにも長野県や高知県、加賀市(石川県)、高山市(岐阜県)など、全国各地の自治体と連携協定を結んでいる。
福井県との連携協定では、①観光に通じた地域の魅力づくり②地域の情報発信力及び認知度の向上③新たな観光ルート開発④国内外における観光プロモーション⑤ZENブランドなどを活用したツーリズムの研究――などについて連携。訪日外国人客をはじめとする交流人口の拡大を推進するとともに、地域の成長・発展に取り組んでいく。