山形県・東根温泉「花の湯ホテル」経営会社、事業停止(帝国データバンク調べ)
2023年11月9日(木) 配信
花の湯(元木章社長、山形県東根市)は11月1日(水)までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。帝国データバンクによると、「今後、任意整理を進める方針」で、負債は「2023年5月期末時点で約4億円」としている。
同社は1913(大正2)年創業、73(昭和48)年11月に法人改組され、東根温泉で温泉旅館「花の湯ホテル」を経営していた。92年に開催された「べにばな国体」に向けて90年に旅館を改装し、93年5月期には年間収入高約5億9400万円を計上していた。
しかし、その後は長期不況や東日本大震災の影響などにより、2017年5月期の年間収入高は約1億2600万円に落ち込み、赤字経営を余儀なくされていた。
さらに、新型コロナの影響で22年5月期の年間収入高は約2700万円まで落ち込んだ。コロナ禍の影響が緩和された23年5月期も年間収入高は約3900万円と、コロナ禍前までの業績には回復せず、先行きの見通しが立たなくなった。