WeChat内「旅日」で乗車券が購入可能に 東京メトロ・都営交通・京成電鉄が中国アプリと連携
2023年11月14日(火) 配信
東京地下鉄(東京メトロ、山村明義社長、東京都台東区)と東京都交通局(久我英男局長、東京新宿区)はこのほど、訪日中国人旅行者向けに、アプリ経由で東京メトロ・都営地下鉄・京成スカイライナーなどで使える乗車券「Tokyo Subway Ticket」が購入できるサービスを始めた。
中国国内で広く利用され約13億人のユーザーを持つメッセンジャーアプリ「WeChat」の、ミニプログラム「旅日」内で売り出し、中国からの訪日旅行者の利便性向上を目指す。
これに伴い、WeChat、リンクティビティ、京成電鉄、東京メトロの4者は11月14日(火)、共同で会見を開いた。
訪日旅行客向けの旅行事業DX推進のソリューションを提供するリンクティビティから孔成龍代表が登壇し、「普段使い慣れているサービスからシームレスにチケットを購入することで、満足度を向上させ、訪日リピーターを生み出す。慣れない券売機の操作による混雑の緩和にもつながる。今後は地方路線や全国の観光地においても、サービスを展開したい」と話した。
京成電鉄鉄道本部計画管理部長の松本直範氏は、「今回の連携により、WeChat利用者であれば、簡単な入力で乗車券の購入・決済・発券まで、3ステップで可能となる。中国からのスカイライナー利用者が増加することを期待している」と強調した。
同乗車券は、使用開始から24時間(800円)、48時間(1200円)、72時間(1500円)限定で、東京メトロや都営地下鉄全線が乗り降り自由となる。
購入方法は、駅のポスターからQRコードを読み取ってミニプログラム「旅日」へアクセスするか、WeChatアプリからミニプログラム「旅日」を検索してアクセスする。
「旅日」内で乗車券を購入し、WeChat Payで決済を完了させると、QRコードが送付される。これを、東京メトロ・都営地下鉄の主要104駅に設置されている旅行者向け券売機のQRコードリーダーにかざすことで、「Tokyo Subway Ticket」が発券される。