ホテル平左エ門(新潟県五泉市)が事業停止 負債は約7000万円(帝国データバンク調べ)
2023年11月17日(金) 配信
「ホテル平左エ門」(五十嵐茂夫社長、新潟県五泉市)は10月25日(水)に事業を停止し、債務整理を弁護士に一任した。帝国データバンクによると、負債は約7000万円。
同社は1969(昭和44)年創業、79(昭和54)年に法人改組された温泉旅館の運営業者。「咲花温泉 いろりの宿 平左エ門」の屋号で事業を展開していた。
JR咲花駅から徒歩5分の阿賀野川近隣に立地し、手ごろな宿泊料金体系で観光客を中心とした宿泊や、日帰り入浴にも対応。2019年ごろまで年間売上高6000万円前後で推移していた。
しかし、新型コロナの影響で利用客が減少し、23年7月期の年間売上高は3000万円台まで落ち込んだ。「助成金の利用などでしのいでいたが、食材をはじめとした価格高騰やエネルギーコストの上昇により、厳しい資金繰りが続いていた」(帝国データバンク)。
さらに、後継者問題を抱えていたほか、設備の老朽化にも対応できず事業の継続を断念した。