エスコーポレーション、負債は約16億7000万円(帝国データバンク調べ)
2023年11月27日(月) 配信
エスコーポレーション(代表清算人=伊藤弘隆弁護士、東京都港区)は11月1日(水)、東京地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約16億7000万円。
同社は1897(明治30)年4月に創業、1963(昭和38)年3月に法人改組されたホテルの経営業者。創業時は駅弁と仕出し弁当の製造・小売りを手掛けていたが、77年5月にホテル事業に参入した。
JR一関駅(岩手県)の近隣にシティホテルを構え、大手ホテルチェーンの一拠点として一定の知名度を得ていた。92年5月には大規模なブライダルサービスや、コンベンションが可能な「ベリーノホテル一関」を開設し、業容を拡大。2002年4月期には、年間収入高約10億6000万円を計上していた。
しかし、その後は婚礼の簡素化や、ブライダル・ホテル両部門における同業者との競合激化により、経営環境が悪化。業績は伸び悩み、営業段階からの赤字計上が続いていた。
このため、19年3月にブライダル事業など、同年5月にホテル事業などを、「新設分割により設立された企業へそれぞれ移管したうえで、同社は株主総会の決議により21年2月2日をもって解散していた」(帝国データバンク)という。
なお、両ホテルともに、現在は別会社にて運営されている。